大家でありながら実はおかしいと思うことがあります。
それは何かというと、アパートやマンションを借りようと思うと、さまざまな名目で家賃の何ヶ月分もの費用をとられるということです。
例えば地方により呼び名は違うかもしれませんが敷金・礼金・権利金などなどで多いところでは合計3〜5ヶ月分必要になります。
さらに、仲介手数料・前家賃・損害保険などなども必要です。
これらを合計すると多い場合は7〜8ヶ月、少なくても4〜5ヶ月分位必要になります。
これだけ費用がかかっては、初めてアパートやマンションをかりるにしても相当の覚悟をもって取り組まなければならないし、住替えはおいそれと考えられないのが実態です。
これには遠い昔からの慣習があり今に至っているとは思いますが、最近は少し事情が変わってきているように思います。
どういうことかというと、昔はクロスの張り替えは汚した分は居住者の負担で張り替えていましたが、今は経年劣化分は大家の負担で過去のように退去時に費用を多く必要とする時代ではなくなりました。
つまりこれは、敷金として預かっておく必要が減っていることを意味します。
さらに、アパート・マンションが供給過剰状態になり、借り手側が優位に選べる状態になるにであれば礼金のたぐいも不要になります。
つまり、これからの時代は必要以上に費用を預かるのではなく最低限必要なものだけを預かるようにすれば家賃の2〜3ヶ月分で十分必要な費用をまかなえるようになります。
こうすることで、手軽に住み替えができるようになるわけです。
大家にとっても欲の皮をつっぱらせるよりも、空室を少なくして稼働率を上げるほうが良いわけです。
さらに、言ってしまえば仲介手数料以外にも例えば広告費などという名目で大家側で入居促進のために負担するものも有ったりします。
それであれば、思いきって不動産会社に頑張って入居者を探してもらうよりも、広告費などの費用を入居者に還元することでもっと手軽な費用で住み替えが可能なプランが有っても良いはずなのです。
もしも、実質負担が家賃の1ヶ月以内程度であれば、住み替えたいという気持ちがあればもっと手軽にできるのではないか?そう思って新たな試みとして当社で考えてみました。
これがFast foodのように安く手軽にという思いからFast roomという発想なのです。
初めての取り組みなので、とりあえずテスト的に実施してみて効果がなければこのプランは破棄しますがもしも共感できる方が居ればご利用して頂ければと思います。